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Posted by naturum at

2016年04月23日

フュアーハンド・276 プチ改良。

ドイツのフュアーハンド社製 276 ベビースペシャル。

ドイツ製の灯油ランタン。
例によって100年以上進化していないレトロなランタンです。

メインで使うのはギルアード・ルシオールで、このランタンは自宅専用になっています。
先日ルシオールをプチ改良したので、コイツもついでにやっておくことにしました。

  ↓ これが フュアーハンド 276 ベビースペシャル



一応、燃料キャップのパッキンを交換しましょう。 (交換しても意味は無いのですが。)

  ↓ 燃料キャップ部分。



  ↓ キャップを開けたところ。 少し錆びています。



パッキンは驚異の紙?製です。
 私には紙が良い理由は分かりませんが100年間変わらないそうです。 何か理由があるのでしょう。

  ↓ 燃料キャップとパッキン。



  ↓ 中央が取り外した古い紙パッキン。 左がいつものフッ素ゴムのOリング。(内径21.8mm)



  ↓ Oリングをキャップに装着したところ。



芯もカーボン・フェルトに交換します。

  ↓ 厚さ2mmのカーボン・フェルトを幅12mmに切って使います(長さは適当)。 下は従来の芯。



  ↓ 芯をバーナー部に取り付けます。 



  ↓ そしてバーナー部を本体に取り付けたところ。



これで完了です。
が、燃料が漏れは止まりません。(^^)
工作精度が悪く(ハズレ個体?)、燃料キャップが真っ直ぐ閉まらないからです。


  ↓ わかるでしょうか? 燃料キャップが傾いています。



初めは燃料キャップがダメなのかと思いましたが、調べてみると本体の給油口が歪んでいます。
これ以上手をかけるのも面倒なのでこの問題は放置。
なので、パッキンを交換しても意味が無いのは分かっていましたが、いつか気が向いたらこの辺も直すかもしれませんので交換しておきました。

燃料漏れ以外には特に問題はありませんので自宅専用にしています。
チャポチャポ揺らすと燃料が漏れますので屋外での使用はちょっと・・・

昭和初期のブリキ細工を彷彿とさせるレトロな逸品です。

余談ですが、「ブリキ」とは錫メッキ鋼板のことです。この製品はアルミと亜鉛の合金メッキらしいので、強いて言えば「トタン」と呼ぶほうがより近いでしょう。

  

Posted by まるび at 18:04Comments(0)灯火

2016年04月21日

ギルアード・ルシオール プチ改良。

フランスのギルアード社製の『ルシオール』。

昔からあるハリケーン・ランタンと呼ばれる灯油を燃料とするランタン。
100年以上の歴史があるらしいのですが、驚いたことに100年以上進化していないと思われるアンティークです。

明るさはロウソク2~3本くらいかな?。
21世紀の野外活動の照明としては完全に力不足、常夜灯程度の明るさしかありません。
しかし柔らかい炎が「癒される」ということで、テーブルに置いて雰囲気を楽しむのが大抵の人の使い方ではないでしょうか。

無音で燃費が良いのはいいのですが、燃料を入れたままで携行できないという非常に不便なシロモノ。
傾けただけで燃料は漏れるため、もし転倒でもさせたら火災が起きます。

ではなぜ私がこのようなブツを持っているかというと、虫除け成分を含んだ燃料を使うことで虫除け効果を期待したからです。
但し、実際にフィールドで使用していますが残念なことに虫除けの効果はイマイチよくわかりません。
多数配置すれば効果が出るのかも知れませんが、私にはこんなのを複数持って行く能力はありません。

にもかかわらず、ぼんやり眺めるだけでも地味に楽しいランタンです。 穏やかに揺らぐ炎は見ていていいもんです。 
今回は手軽にできる改良を施しましょう。

  ↓ これが ギルアード 『ルシオール』


先ずは、最優先で対策するべき事があります、それは燃料キャップの燃料漏れ。
構造上密閉できないのは仕方が無いとしても、せめてキャップからの漏れくらいは止めたいもの。
たったこれくらいのことを100年以上も対策しないのはスゴイことである。

  ↓ 赤いのが燃料キャップ。



  ↓ キャップを開けるとパッキンが無い・・・。



一応パッキンはあるのですが、あまりにも情けないパッキンでいつもキャップ側にくっ付いてきます。
そしてそのままポロッと落として紛失しそうになったことが何度もありました。

  ↓ パッキンとキャップ。



パッキンの材質は不明ですが、なにやら紙のようで、しかも小さい。 だから本体に固定されずにキャップにくっ付いてくる。
ギルアードさん、せめてゴムにしてくれよぅ。
まぁいい、ここはゴムのOリングに替えましょう。

  ↓ 左がフッ素ゴムのOリング。 (内径15.8mm 外形20.6mm)



  ↓ Oリングを本体に装着。 ぴったり。



ついでなので芯もカーボン・フェルトに交換しましょう。
このタイプのランタンの芯はかなり消耗しますのでカーボン・フェルトは非常に有効です。

  ↓ 厚さ2mmのカーボン・フェルトを幅15mmに切って使います(長さは適当)。 下は本来の芯。



  ↓ 芯をバーナー部にセット。 



  ↓ バーナー部を本体に取り付けたところ。



  ↓ バーナー部固定。



これで完了。
燃料を入れて本体を傾けても燃料が漏れないのを確認。

試運転。

  ↓ 写真ではわかりませんが、炎の形は綺麗です。 バッチリ!


しばし眺めてしまう独特の灯かり。

このタイプのランタンの明るさは、芯の幅で決まります。
当然、芯の幅が広いほど明るくなります。
芯の幅が広いほどランタン本体は大きくなります。
つまり、でかいランタンほど明るいのです。 わかりやすい。
かといってあまりに大きいのもアレなので、このルシオールくらいが適当かと。

  

Posted by まるび at 22:30Comments(0)灯火

2016年04月15日

ウルトラライト ランタン メンテナンス

ウルトラライト これは私が所有する灯火で最も“明るくない”ランタンです。

小型の単純な灯油ランタンで、燃料を入れたまま携行できるのが特長です。
プリントを見るとアメリカの住所らしき記載があるので、恐らくはUSA製。 メーカーは不明。
明るさはほぼロウソク程度ですが小型で燃費が良いため、登山にはよく持って行きました。 

  ↓ これが 『ウルトラライト』



購入したのは30年以上前。 もう長い間使っておらずパッキン類がダメになっているのは容易に想像できます。
ちょいと気が向いたのでパッキン類を交換してみようと思いました。

  ↓ 収納した状態はこのようになります。



  ↓ シャコッと引き伸ばして使います。


当然、パーツなどは入手不可能。
しかし、パッキンは2枚だけで、大きさや形状はそれほど厳密でなくとも大丈夫です。
なのでパッキンは、ゴムシートを切って自作しましょう。

では、メンテナンス開始。

  ↓ 準備したもの。 右:フッ素ゴムシート(厚さ1.5mm)。 左:3mm丸芯。



  ↓ 機関部。



  ↓ タンク部からバーナー部を外したところ。



予想通り、ゴムパッキンは2枚ともカチカチに硬化してかなり縮んでいます。
芯も劣化してボロボロ。

  ↓ バーナー部からパッキンと芯を外す。



外したパッキンにあわせてゴムシートをハサミで切り取ります。
カッター等で綺麗に作ればいいのですが、今回はハサミで適当に作りました。
パッキンはかなり縮んでいますので少し大きめに作りましょう。
ええ、本人もわかっていますよ、形がいびつなことは。 なので形についてのツッコミは禁止です。

  ↓ 左が古いパッキン、右が新しいパッキン。 



  ↓ バーナー部内側に新しいパッキンを取り付けたところ。



  ↓ バーナー部上面にも新しいパッキンを取り付けたところ。



  ↓ 新しい芯を取り付け。



これで完了。 上部のパッキンはゴムの弾力で浮いて空気穴が開放されるのが正解。
収納時にはキャップを閉めることで浮いていたパッキンを押さえつけて空気穴を塞ぎます。
これによりタンクが密閉されて携行が可能となります。

  ↓ 組み付け完了。 パッキンが浮いているのがわかりますか?。



ン十年ぶりに燃料を入れて試運転。

  ↓ ( ̄ー ̄)ニヤリッ  明るさ 1キャンドルパワー。



昔、LEDライトなど無かった頃の登山で灯りは貴重でした。
電球式の照明は電池の消耗が激しく、また球切れの心配もありましたので長時間点灯するわけにはいきません。
このランタンの明るさはロウソク程度ですが、テントの中で食事をするのにはとても役に立ってくれました。
確か燃料満タンで8時間くらいは燃焼したと思いますので、節約すれば燃料補給無しで3泊程度の山行が可能です。
夜、最低限の活動ができるギリギリの明るさですが、当時私のダンロップのテントの中にいつもコイツがありました。
懐かしいです。

今や登山ではLEDライト、キャンプではガス・ランタンが主役となり、コイツの出番は無くなりました。

お疲れ様。

 ↓ 紹介動画@YOUTUBE
https://www.youtube.com/watch?v=N50Yo5T2G2U

  

Posted by まるび at 03:16Comments(5)灯火