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2016年04月21日

ギルアード・ルシオール プチ改良。

フランスのギルアード社製の『ルシオール』。

昔からあるハリケーン・ランタンと呼ばれる灯油を燃料とするランタン。
100年以上の歴史があるらしいのですが、驚いたことに100年以上進化していないと思われるアンティークです。

明るさはロウソク2~3本くらいかな?。
21世紀の野外活動の照明としては完全に力不足、常夜灯程度の明るさしかありません。
しかし柔らかい炎が「癒される」ということで、テーブルに置いて雰囲気を楽しむのが大抵の人の使い方ではないでしょうか。

無音で燃費が良いのはいいのですが、燃料を入れたままで携行できないという非常に不便なシロモノ。
傾けただけで燃料は漏れるため、もし転倒でもさせたら火災が起きます。

ではなぜ私がこのようなブツを持っているかというと、虫除け成分を含んだ燃料を使うことで虫除け効果を期待したからです。
但し、実際にフィールドで使用していますが残念なことに虫除けの効果はイマイチよくわかりません。
多数配置すれば効果が出るのかも知れませんが、私にはこんなのを複数持って行く能力はありません。

にもかかわらず、ぼんやり眺めるだけでも地味に楽しいランタンです。 穏やかに揺らぐ炎は見ていていいもんです。 
今回は手軽にできる改良を施しましょう。

  ↓ これが ギルアード 『ルシオール』
ギルアード・ルシオール プチ改良。

先ずは、最優先で対策するべき事があります、それは燃料キャップの燃料漏れ。
構造上密閉できないのは仕方が無いとしても、せめてキャップからの漏れくらいは止めたいもの。
たったこれくらいのことを100年以上も対策しないのはスゴイことである。

  ↓ 赤いのが燃料キャップ。
ギルアード・ルシオール プチ改良。


  ↓ キャップを開けるとパッキンが無い・・・。
ギルアード・ルシオール プチ改良。


一応パッキンはあるのですが、あまりにも情けないパッキンでいつもキャップ側にくっ付いてきます。
そしてそのままポロッと落として紛失しそうになったことが何度もありました。

  ↓ パッキンとキャップ。
ギルアード・ルシオール プチ改良。


パッキンの材質は不明ですが、なにやら紙のようで、しかも小さい。 だから本体に固定されずにキャップにくっ付いてくる。
ギルアードさん、せめてゴムにしてくれよぅ。
まぁいい、ここはゴムのOリングに替えましょう。

  ↓ 左がフッ素ゴムのOリング。 (内径15.8mm 外形20.6mm)
ギルアード・ルシオール プチ改良。


  ↓ Oリングを本体に装着。 ぴったり。
ギルアード・ルシオール プチ改良。


ついでなので芯もカーボン・フェルトに交換しましょう。
このタイプのランタンの芯はかなり消耗しますのでカーボン・フェルトは非常に有効です。

  ↓ 厚さ2mmのカーボン・フェルトを幅15mmに切って使います(長さは適当)。 下は本来の芯。
ギルアード・ルシオール プチ改良。


  ↓ 芯をバーナー部にセット。 
ギルアード・ルシオール プチ改良。


  ↓ バーナー部を本体に取り付けたところ。
ギルアード・ルシオール プチ改良。


  ↓ バーナー部固定。
ギルアード・ルシオール プチ改良。


これで完了。
燃料を入れて本体を傾けても燃料が漏れないのを確認。

試運転。

  ↓ 写真ではわかりませんが、炎の形は綺麗です。 バッチリ!
ギルアード・ルシオール プチ改良。

しばし眺めてしまう独特の灯かり。

このタイプのランタンの明るさは、芯の幅で決まります。
当然、芯の幅が広いほど明るくなります。
芯の幅が広いほどランタン本体は大きくなります。
つまり、でかいランタンほど明るいのです。 わかりやすい。
かといってあまりに大きいのもアレなので、このルシオールくらいが適当かと。



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